狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

池田大作逝去

池田大作逝去。95歳だった。氏の訃報に触れて、私個人は悲しみも喜びも無い。池田大作が生きていようが死んでいようが、私の壊れた人生は変わらないからだ。創価学会3世として生まれた私は、あの男がいなければこの世に存在することも無かっただろう。存在す…

恩師の墓参り

赴いても何も変わるはずはない。失った夢や時間が帰ってくるわけでもない。それは分かっていたのだが、行かざるをえなかった。自分の意思で創価学会の墓苑に行くのはそうないことだ。 電車を乗り継ぎタクシーに乗り込んで数時間。恐らくは都心部の学会員の多…

自衛隊車両のウクライナへの提供はおそらく武器提供にあたる

日本がウクライナに100台規模の自衛隊車両を提供することになった。殺傷能力がないとはいえ、いよいよ日本も一歩踏み込んだ形だ。 https://www.mod.go.jp/j/press/news/2023/05/21_01.pdf ウクライナに提供される車両はいずれも汎用車両で、人員資材の運搬を…

原子力発電所への武力攻撃について

原子力発電所へのミサイル等による武力攻撃を危惧する話が度々話題になる。あのロシアですら原子炉建屋(格納容器)を破壊する目的で原発を攻撃していない現状、原発を直接狙うような国とまともな外交関係を築けるとは思わないけれども、実際、日本の原発が…

ウクライナへの武器提供について

岸田総理がウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。戦時下の国を首相が訪れるのは異例のことだ。他のG7加盟国と歩調を合わせる必要もあったのだろうが、命を張るというのはどの様な立場の人物であっても簡単にできることでは無い。他国(おそら…

星の降る丘

紙は忍耐強いらしい。何を書かれても聞かされても怒らないからだそうだ。しかしながら、本当に忍耐強い点はその内容を誰かに漏らさない点にある。 横田基地のほど近く、ニュータウンと呼ぶにはいささか古い集落にM教授の家はあった。大学の教授が世間でイメ…

統一地方選挙を前に地方の話

統一地方選挙の動きが活発になっている。創価学会、公明党に限らない話である。市町村の合併等で選挙時期が重なっていない場所を除いて、日本中の地方議員にとっては4年に1度の就活の儀式とも言える。大して豊かでない市町村であれば、議員の給料は高くない…

社会保障とか税金の使い道について

「高齢者の集団自決」という発言が尾を引いている。正直、こんなにも騒ぎになるとは思っていなかった。発言した本人も、きっとそう思っていることだろう。成田氏のことについてほとんど何も知らないので、彼の為人や業績について今回話すことは無い。私が記…

長井秀和氏の西東京市議会議員選挙当選について

長井秀和氏が西東京市議会議員選挙において当選した。3,482票獲得でトップ当選の結果だった。2位当選との差は500票近い。ダントツの1位当選と言っていいだろう。長井氏は西東京市において、1年以上も辻立ちを継続していたらしい。元々の知名度と相まっ…

創価学会の年間収入および資産について(シンガポール創価学会の会計報告からの推定)

防衛費増額のニュースが大きく取り上げられ、旧統一教会関係の話題が減っていくことが予測される。防衛費を拡大することは、どの政党であっても選挙的にはマイナスにしかならない。これまで平和主義を掲げてきた公明党は、与党という立場もあって、大きなハ…

GutsProject有限会社の謎(公明党の報告書より)

旧統一教会関係の話題が創価学会に若干飛び火している感がある。創価学会に限らず、多くの宗教団体が収支計算書を公開していない以上、公的情報から客観的な分析批評を行うのは困難である。文化庁が宗教団体の情報開示を拒否することについて、以下の証言が…

CIAによる自公連立の蓋然性分析ー防衛問題を添えて(1986年の公文書より)

タイトルにあるように、1986年に作成されたCIA公文書より、彼等が自公連立の蓋然性をどう分析していたか紹介する。くどいかもしれないが、CIAはインテリジェンスー情報収集、分析、評価、政策決定のサポートーを担う組織である。世界を裏で操る秘密結社では…

CIAによる創価学会の分析(1963年の公文書より)

タイトルにあるように、1963年に作成されたCIA公文書より、彼等が創価学会をどう分析していたか、紹介する。何度か書いたかもしれないけれど、CIAは陰謀論のマスターピースでも007のパートナーでもなく、インテリジェンスー情報収集、分析、評価、政策決定の…

山上徹也の合理性

タイトルからして危険な香りがするのは承知している。おそらくはあまり賛同を得られないことも理解している。トップページにあるように「このブログは、頭に貯めておくと駄目になりそうなことを文字にして吐き出す場所」である。落ち着く仕草は人それぞれあ…

問われる創価学会の存在意義

創価学会という組織には大きく3つの機能がある。信仰団体、政治勢力、互助会。同じ信仰を持つ者の集団であり、公明党支援を通しての政治圧力団体であり、社会のセーフティネットとして有機的な個の繋がりでもある。本人達がどう思っているかは別にして、創価…

安倍元総理の国葬について

あまり個々の話題には触れない本ブログではあるが、大変に気になっているので安倍元総理の国葬について記事にする。Twitterで何度か呟いたけれども、安倍元総理の国葬について私個人の感想は以下のとおりである。 ・税金を使って国葬にするかは国会で決まる…

使い古された言葉ー創価学会の元ネタ

「日蓮主義の文化的研究」というタイトルの書籍がある。1921年、大正時代の本だ。国立国会図書館のデジタルコレクションで誰でもオンラインで読むことができる。以前に少し紹介した。 価値創造と日蓮主義 - 狂気従容 その中で「価値創造の哲学 一念三千の意…

公明党に妙手なし

公明党に明るい未来が無いことは支持母体である創価学会組織の衰退から語られることが多かったと思う。私自身、衰退する創価学会から公明党の暗い未来、はっきり言えば消滅を示唆してきた。今回は少し別の観点から指摘する。 以下のリンクは、先の参院選(20…

創価学会の会員数について(統計データによる)

タイトルにある通り、創価学会の会員数について記事にする。創価学会の会員数については、以前にも記事にしている。 創価学会の会員数について(圧倒的な少子化) - 狂気従容 アメリカ創価学会の衰退 - 狂気従容 上記記事では数字をぼかしていたが、2013年前…

嫌われているのは創価学会か

好きか嫌いかを問われれば嫌いだと答える人間の方が多いだろう。創価学会に限らず、日本の宗教団体、取り分け新興宗教団体を好きと答える人物は少ないと思う。数字をもって示したいところであるが、信用に足るだけの好き嫌いのアンケート結果を見つけること…

正木伸城氏のコラムを読んだ感想

彼について言及すべきか悩む部分がある。悩む理由は大きく3点ある。第一に、彼への発言は荒れるかもしれないからだ。誰がとか何処がとか特に指定しない。本人の希望とか意思は別にして、彼はセンシティブな立場にあると思う。二点目は、彼は実名で行動して…

八王子学生部の思い出

Twitterで学生部時代の話をしたからか、恩師が亡くなって1年とちょっとが経ったからか、何となく八王子は学生部時代のことを回想している。ノスタルジーに浸っているのかもしれない。抱いた夢が叶うことも無く、周囲に溶け込むことも無く、当時の交友関係も…

おすすめ軍事書籍ー日本海軍400時間の証言: 軍令部・参謀たちが語った敗戦

反省を求められて気分の悪い思いをすることがあると思う。咎無きを責めたてられた時、組織の都合でスケープゴートにされた時、万人が働いたにもかかわらず象徴として自分だけが吊るされた時。当初より壊れた人生を歩んでいる私の場合、反省することがあると…

事件から1ヶ月、山上容疑者への雑感。あるいは私の感傷。

安倍晋三氏が射殺されてから1ヶ月となる。このひと月、事件のことを考えることが多かった。正確には、山上容疑者の人生に思いを馳せることが多かった。現時点においてまだ判明していないこともあるだろうと推測されるので、あくまでこの1ヶ月間で報道された…

選ばれた死、震える拳

結果の見えた勝負ほどバカバカしいものはない。冷凍ピザを肴にストロングゼロをキめる時、流行にのって助成金を狙う時、日曜夕方4時にコンビニでタバコを吸う時。シケた未来を確信していても他に手立てがないからそうするのだ。時間の無駄であるとか、生産性…

公明党は恥を知れ……そもそも恥もクソもねぇよ

「公明党は恥を知れ」というタグがTwitterでトレンド入りしていた。防衛費増額に賛成した公明党に向けられた言葉らしい(他のの政策に対しても言及されている)。創価学会員も非会員も、その多くは公明党の具体的な政策にそこまで興味を持たないと思うけれど…

おすすめ軍事書籍ーイワンの戦争

私は幼稚園生からのミリオタである。5歳で第二次世界大戦時代の兵器を好きになり、そのまま歳を喰らってしまった。ミリオタとして興味関心を抱く年代と地域は増加したけれども、一番の好みは?と聞かれれば第二世界大戦と答えるだろう。海外で、Great Warと…

ロシアによるウクライナ侵略について(6/4のまとめ)

前回記事から大分時間が経ってしまった。ロシアによるウクライナ侵略は開戦から100日が過ぎた。当初、ウクライナ側が短期間で敗北すると予測されていた戦争は、ウクライナ国民の奮闘と各国からの支援とロシア側の失策により、まだ終わらずにいる。ウクライナ…

ロシアによる暴力の証明

最近、ロシアによるウクライナ侵略とVtuberのことばかり呟いている。私にとってのリアルとはどこにあるのか?考えることが多い。戦争もアイドルも、現実の生活からかなり離れた場所の物語だ。明日、私の街が空爆される可能性はゼロではないけれども、限りな…

ロシアによるウクライナ侵略について(4/10のまとめ)

ロシアによるウクライナ侵略が始まって40日以上が経過した。ロシア軍がウクライナ軍を圧倒し短期間で終結するだろうと予想されていた今回の戦争は、ウクライナ側の善戦とロシア側の失策により、まだ続いている。戦争の継続は喜ばしいものではないけれども…