狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

巡航ミサイルと公明党と学会員

遂に日本が巡航ミサイルを持つ日が来そうだ。国産の長射程巡航ミサイル開発が正式表明された。増強著しい人民解放軍に対処するため、決断したのだろう。今更感はあるが。

 

この巡航ミサイル、というか長射程兵器の導入に関しては、公明党の反対が結構な影響を与えてきた。これまでも、政府内で何度が議論されてきたが、その都度公明党の反対でとん挫してきた経緯がある(それだけではないだろうが)。

 

公明党は2009年の衆議院選挙において、防衛費5000億円削減をマニフェストに掲げていた。当時の民主党が、防衛費削減に前向きだったから、選挙対策で記載したのだろう。結果はどうか。与党に返り咲いた後、日本の防衛費は、過去最大を更新し続けている。彼等の方針根拠はどこにあるのだろうか。

 

防衛費拡大の是非はともかく、公明党の反対がなければ、もっと早く導入できたであろう長距離攻撃兵器。おそらく、防衛費の拡大も早い段階で実現しただろう。

 

2009年の選挙の思い出を記事にしたが、当時そのことを議論した思い出がある。手段(巡航ミサイル)を規制するばかばかしさ、軍備増強著しい中国。防衛費5000億円削減は現実的な施策なのかと。私には合理的な方針にはとても思えなかった。

 

残念なことに、周りの学会員(創価大学生)は、賛同してくれなかった。曰く、平和主義に反すると。

 

私は、兵器の導入の是非に関して、意見したいのではない。公明党創価学会員の、政策判断基準を問いたいのである。今までの反対は何だったのかと。

 

彼等の行動を内側から見てきたが、こと安全保障政策に関しては、昔ながらの会員に配慮して適当に反対、慎重論を述べているだけだと思う。足を引っ張り、無駄に時間を消費させている。

 

私は特に、軍備増強を推したいわけでも、自民党支持者というわけでもない。10数年の時間の浪費を馬鹿馬鹿しく思い、政策転換を意に介することなく、公明党支援活動を継続する学会員に呆れているのだ。

 

島嶼防衛という言葉で飾り付けているが、要は対中国への備えである。中国の軍事力増大なぞ、2000年代前半には、既に危惧されていたこと。今更それを理由に、賛成に回るとは、これまでの自分達の主張をどう弁明するのか。まったく馬鹿げている。

 

繰り返しになるが、私は別に、軍事増強推しでも自民党支持者でもない。政策判断の根拠を持たず、選挙活動に邁進する弊害(それは最終的に自他を不幸にする)を指摘したいのである。まったく無駄な10数年であったな。