狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

創価学会職員について

創価学会本部に新卒で入職するには、18-20歳程度からの選別に勝ち残る必要があります。

 

新卒として創価学会本部に入職する人物の大半は学生部で部長を務めている人物です。首都圏の学生ならば本部着任系の人材グループ(誓城会とか)に所属しているとより高評価が付きます。

 

学生部で部長級役職に任命されるには、グループ長を経験する必要があります(グループ長未経験者の学生部部長を私は知りません)。グループ長はだいたい大学3年次生で任命を受けます。

 

この辺の役職体制は地域によって微妙に違いがあると思います。私が話しているのは八王子での事例です。ちなみにですが、八王子学生部はグループ長2年生、部長・副部長3年生という時代もあったそうです。学生部の戦力強化という意味合いからグループ長3年生、部長・副部長4年生に変更されたようです。

 

3年生でグループ長に任命されるには、大学1~2年次に信心で何らかの結果、グループ長に推薦してもらえるような「功績」が必要です。折伏成果が基本になりますが、選挙で活躍したとか会合への出席率が良い等も評価対象です。2年次生が主に対象の人材グルーブ(21世紀伸一会とか)に所属していると評価があがります。

 

またグループ長人事の推薦は現役の部長及びグループ長が行うので、先輩幹部から嫌われていないことも重要です。先輩幹部から推薦された人物がグループ長面接の対象となり、地域の学生部幹部(書記長・学生部長クラス)との面接に挑みます。面接は余程馬鹿なことをしなければ基本的に通ります。

 

学会本部入職には学生部で部長経験が必要で、部長経験者となるにはグループ長を経験する必要があり、グループ長になるにはその前に実績を積む必要がある……18~20歳程度で職員ルートに乗れるかどうかがおよそ決まります。

 

このルートに乗れば必ず職員になれるかというとそんなことはありませんが、首都圏近郊の学生で学会本部職員に新卒入職した人の大半はこのルートに該当すると思います。公明党や外郭団体も本部職員と同じルートです。

 

私は以下3点、大きな問題だと思っています。

1. 幹部に気に入られる人物が有役職者になりその中から職員が誕生する
2. 情報が遮断され創価広報を鵜呑みにする人物が育ちやすい
3. 職員登用とは関係なく大量の学生ボランティアが学会を支えている

 

1に関してはイメージしやすいかと思います。幹部に好まれるかどうかが職員の条件、学生部幹部の気質となりがちです(学生部に限らず学会幹部全般に言えると思います)。組織に従順、あるいは服従する人間が重用されていきます。

 

同じ教育システムからは似たような人物が量産されます。評価基準が変わらなければなおのことです。組織志向の幹部はそれを満たす人物を登用します。組織からずれた学生は副部長には登用されますが、部長になることはなく、職員になることもありません。

 

2も分かり易い話ですね。18-20歳程度から活動に精を出すと創価学会オフィシャルのみを「正義」「真実」と教育されやすく、幅広い見識など身につけようがありません。内外の情報を幅広く収集し比較・発言したりすると「幹部に気に入られる」を満たせなくなります。

 

教義問題にしろ学会の実態にしろ、20歳前後から組織活動漬けになれば、何か偶発的なイベントでもない限り大本営創価学会の情報を鵜呑みにするようになるでしょう。まぁ教義に関しては興味を持つ学生は少ないですが。

 

3は職員採用には直接関係が無いのですが、一番の問題だと考えています。学会職員候補の学生を主軸に、創価学会が大量の学生ボランティアに依存している現実。学生に限りませんが、創価学会は大量のボランティアに支えられています。

 

学会本部も地域の学会組織も学生部をフリーで利用できる環境を当たり前だと思っています。選挙期間、日中に動ける学生部は重宝されます。創価大学にて創友会等のイベントがあるとなれば学生部はじめ地域の青年部がスタッフとして駆り出されます。弁当代くらいは出たりもしますが。

 

学会本部への着任もグループによっては日当が出るようですが、基本的に無報酬である場合が多く、加えて言うと大学の授業を休むことになります(平日昼間の着任がデフォルト)。本部着任者の出席を他学生が代返することもしばしばです。

 

幹部に気に入られた有役職者が創価広報を鵜呑みにし、無報酬のボランティアになっていく。それが職員・幹部育成システムのグランドデザインであり、創価学会を機能させるための前提条件でしょうね。