遂に緊急事態宣言が発出されましたね。Twitterで少しつぶやきましたが、感染拡大が止まらなければいずれかの段階で出さざるを得なかったと思います。宣言が早い遅いの評価は、医療崩壊の可能性や経済的な影響など、関係事項を数字にして判断しないといけないでしょう。
コロナに限らず、危機に際してはその組織、あるいは個人が抱えている問題点が強調されます。日本に限らず、コロナ対策をめぐる現政権への批判は、多くの国で共通して見られますが、そこで指摘されているような内容は、コロナ以前からその国が抱えていた問題ではないでしょうか。
契約社員・非正規等不安定な雇用(特に女性)、看護師の厳しい勤務状況、宿泊・飲食業の高い離職率。そして自殺者。コロナが起きる前から、何度も指摘されてきたと思います。コロナはそれをより鮮明にライトアップしただけで、日本が抱えている根本的な問題として、コロナの有無に関わらず、対処すべき課題でした。
海外も同様でしょう。アメリカなら国民の分断が、欧州ならば個人の権利や多様性への対応が、中国ならば独裁国家の弊害が強調されているように思います。それはコロナによらず、地域・国家の課題として存在していました。
さて、私はこれまでに2度、コロナによる悪影響が、テロを誘発するだろうと記事にしてきました。
いずれ起きる大規模テロ事件に関して-コロナはテロを誘発する - 狂気従容
元々それぞれの地域・国家において抱えていた課題が急激に悪化しているとしたら、コロナ禍が続けば続くほど、テロ(通り魔的無差別殺人の類)のリスクは増大するでしょう。
この国では、1年間で50万人が自殺未遂者となります。未来に希望が持てない、生きることに価値を見出せない国民が50万人以上いるということです。そして、1年間で約2万人の方が実際に自ら命を絶ってしまいます。
「どうせ死ぬなら」とその数十万人あるいは百万人の中から、一人では死なず、自暴自棄を、拡大自殺を、勝算の無い反逆を、社会への復讐を企図する者が何人か出てきたとしても不思議な話ではないでしょう。実際毎年のように、無敵の人が現れています。
コロナは希望を失った人の母数、数十万人~百万という数字を上へ押し上げ、拡大自殺者、無謀な反逆者が排出されるリスクを増加させます。困窮している人への支援が不十分となり「見捨てられた感」が蔓延すれば、そのリスクは更に高くなでしょう。社会集団への帰属意識が損なわれるからです。
起きてほしくないです。しかしながら、このまま行けば大惨事は免れないように思います。これまでの総決算として。