狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

コロナはテロを誘発する4(試される6月、無差別・通り魔事件の季節性)

この前、自殺には季節性があることを記事にしましたが、

 

kyouki-shouyou.hatenablog.com


無差別・通り魔的事件に季節性があるのか、気になったので少し調べてみました。以下、1999年以降に発生した、無差別・通り魔的事件および5人以上の被害者が出た重大事件を、発生月ごとにまとめてみました。


組織的な犯行および連続殺人(座間9人殺害事件とか)は除外しています。


私が知らないだけで、抜けている事件もあると思います。また、調べたもののあまり情報が出てこなかった事件もあり、被害者数に不正確な部分があるかもしれません。ご了承ください。


1月

2月

3月
2003年、名古屋市連続通り魔殺傷事件(1人死亡/1人負傷)
2008年、土浦連続殺傷事件(2人死亡/7人負傷)
2014年、柏市連続通り魔殺傷事件(1人死亡/1人負傷)
2015年、淡路島5人殺害事件(5人死亡)

4月
2005年、仙台アーケード街トラック暴走事件(3人死亡/4人負傷)

5月
1999年、横浜・麻雀店放火事件(7人死亡/1人負傷)
2000年、西鉄バスジャック事件(1人死亡/2人負傷)
2001年、武富士弘前支店強盗殺人・放火事件(5人死亡/4人負傷)
2018年、名古屋市漫画喫茶殺人事件(1人死亡)
2019年、川崎市登戸通り魔事件(2人死亡/18人負傷)

6月
2000年、宇都宮宝石店放火殺人事件(6人死亡)
2001年、附属池田小事件(8人死亡/5人負傷)
2008年、秋葉原通り魔事件(7人死亡/10人負傷)
2010年、マツダ本社工場連続殺傷事件(1人死亡/11人負傷)
2012年、大阪心斎橋通り魔殺人事件(2人死亡)
2016年、イオンモール釧路昭和店通り魔事件(1人死亡/3人負傷)
2018年、東海道新幹線車内殺傷事件(1人死亡/2人負傷)

7月
1999年、全日空61便ハイジャック事件(1人死亡)
2008年、八王子通り魔事件(1人死亡/1人負傷)
2009年、大阪此花区パチンコ店放火殺人事件(5人死亡/10人負傷)
2013年、山口連続殺人放火事件(5人死亡)
2016年、相模原障害者施設殺傷事件(19人死亡/26人負傷)
2019年、京都アニメーション放火殺人事件(36人死亡/34人負傷)

8月
2004年、加古川7人殺害事件(7人死亡/1人負傷)

9月
1999年、池袋通り魔殺人事件(2人死亡/6人負傷)
1999年、下関通り魔殺人事件(5人死亡/10人負傷)
2015年、熊谷連続殺人事件(6人死亡)

10月

11月
2004年、茨木市連続ひき逃げ事件(2人死亡/4人負傷)
2008年、大阪個室ビデオ店放火事件(16人死亡/9人負傷)
2017年、日立市一家6人殺害事件(6人死亡)
2018年、高千穂6人殺害事件(6人死亡)

12月
2007年、ルネサンス佐世保散弾銃乱射事件(2人死亡/6人負傷)


統計的な有意差が出るかどうかはわかりませんが(全体のデータ数そのものが少ないので多分出ないかな)、5月、6月、7月に事件が集中しているように思います。

 

附属池田小事件(8人死亡/5人負傷)、秋葉原通り魔事件(7人死亡/10人負傷)、相模原障害者施設殺傷事件(19人死亡/26人負傷)、京都アニメーション放火殺人事件(36人死亡/34人負傷)と、この20年ほどで最悪レベルの事件が6月、7月に集中しているのは、統計的な有意差がないとは言え、犯行に及んだ者の経歴含め、示唆に富んでいると思います。

 

ちなみにですが、明治以降、犠牲者数において日本犯罪史のトップに君臨していた津山事件は5月に発生しています(京アニ放火事件が記録を更新)。

 

完全に個人的な意見ですが、自殺が増加するのが3月~5月なので、1人で自殺できなかった人物が、5月~7月の期間で拡大自殺的に犯行に及んでいるように思います。

 

私はこれまでも何度か、コロナはテロを誘発するだろうことを記事にしてきました。

kyouki-shouyou.hatenablog.com

kyouki-shouyou.hatenablog.com

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社会情勢と犯罪発生との間には、強い関係性があります。不安定なシチュエーションにさらされる人が増えるほど、テロ事件が発生する確率は増加します。

 

自殺者削減の勝負が5月までなら、6月は試される月。そんな気がします。