狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

本部職員の傾向

私は、学会本部(地方会館配属、聖教新聞配属含む)と関連団体(大学、ニット、第三文明等)に新卒で採用された方を思い出せるだけで19人知っています(男性15人の女性が4人)。現役の職員、関連団体関係者はカウントしていません。あくまで新卒採用を得た方です。その方達を見ていて思ったこと、彼等から聞いたことを書いていきます(年度によって募集人数等が違いますので、聞いた話が常に当てはまるとは限りません)。

 

私が聞いた話では、関連団体職員というのは単体での募集はしておらず、本部職員の採用試験を受けた人物の中から選ばれるそうです(つまり関連団体での採用は、本部職員としての不採用が前提になる)。ちなみに、親族が本部職員として採用されていると本部職員にはなれず、関連団体にまわされるそうです(大学職員とか有名幹部の2世がそれなりに居た)。

 

本部職員と外郭団体、採用される人物像には違いがあります。本部職員として採用される人物の特徴は、組織に従順な“普通”の若者です。変わり者、ヤバいことができそうな奴は関連団体に回されます(もう一度言いますが、あくまで私の感覚です)。聖教新聞配属になった人物は、本部採用者の中でも少し毛色が違う人物が多い気がします。

 

私が感じた19人の性格ですが、私個人と相性の悪い奴は何人か居ましたが、性悪に当たるようなクズは特にいませんでした(繰り返しますが私の感覚です)。多少素行が荒い人物が数人いましたが、採用決定後に大人しくなりました。人あたりとノリが良い人物が多かったです。生真面目タイプの方もいましたが、無口、寡黙な人物は少なかったです。私生活に関しては、飲みも遊びも程々に経験しています。普通の若者です。

 

筆記試験が1回、面接は平均して3‐4回あるそうですが、本部職員の最終面接は意思確認に近い面接だった聞いています。本部職員の最終面接では、原田会長含む最高幹部の面々が担当になるそうです(私が聞いた方が言うには、最終面接は30秒くらいで終了したとのこと)。

 

採用が決定されると、国政選挙などの大型行事が突然発生しない限り、4月の入職前に約半年間、月1回の指導会が開催されます(だいたい10月くらいからスタート)。指導会は、男女別で行われます。かつては本部職員と関連団体職員で別々の指導会を設けていたそうですが、2009年頃に一本化されました。恐らくですが、学会本部を中心とした中央集権型組織構築の一環でしょう。

 

女子は、幹部の話を聞き指導を受けるだけの比較的緩い指導会です。詳しい内容はそこまで聞きませんでしたが、恋愛に関する指導、池田大作と自分の間に誰も入れてはいけない等の指導を受けるそうです。


男子の方はそれなりに厳しい指導(信濃町への忠誠心を養うための追い込み)があるそうです。入職前半年間で折伏(本尊流布)1世帯の達成が義務付けられています。折伏を決着できるように、内定者2人あたり1人の職員が担当者として配置されます。

 

月1回の指導会では、人間革命等の著作を読んでの読書感想文(決意文)の発表があるそうです。創価学会が大好きな、決意を言わせて追い込む方法が採用されています。人によっては、顕正会対策の「破折音声」などが渡され、対論訓練も始まります。私が八王子に居た頃だと、MD音源が現役でしたよ。びっくり。MP3だと複製簡単だからかね。

 

ある年度の職員内定者が集まる最初の指導会で担当幹部が「今すぐ敵と対論出来る人はいますか」と内定者に質問した時、内定者が誰も手をあげることが出来ず、質問した担当U氏がブチ切れ、別の担当者がそれをなだめるという“アトラクション”があったそうです。その年はそれ以降、全ての質問に対して内定者全員が挙手したそうです。美しい師弟の絆ですね。

 

指導会で日蓮仏法の検証や、創価学会史の検討などは行われません。創価学会の教義に疑問を持つ様な人物は続けていけない世界です。様々な矛盾を気に掛ける人物もいましたが、「先生のため」の一言でそれを飲み込める人間だけが職員を続けられます。新入職員を教育する側(信濃町)の都合が全てです。

 

指導会の欠席は基本出来ません。事故扱いになります。学生の本部着任等もそうですが、授業を休んででも参加する必要があります(学会行事関連での欠席に関しては、複数の創価大学教員から抗議の声があがっていますが、権力は信濃町の方が強いです)。これまた余談ですが、春休みに最後の思い出としてスキー旅行に行き、そこで事故(スノーボードで怪我をした)を起こしたがために、職員の内定を取り消された人物がいるそうです(日本最強のブラック企業だな)。

 

4月を迎えるとそれぞれの職場に配属されます。本部職員の場合、3月の終わり頃から入職前研修が行われるそうです。本部職員の場合、午前の入職式で辞令を貰い、地方会館勤務などの場合は午後の新幹線で東京を離れるそうです。

 

今はどうなんでしょうね。八王子も信濃町も遠い場所で生活していると、情報も遠くなりますね。全く困りませんが(笑)。八王子に居た頃、近年は中途採用を強化しているとか聞きましたが、辞めてしまう方が多いのでしょうか。学会に余裕のあった頃は、学会活動頑張っているけれど職に苦しんでいる人を、関連団体等で中途採用で救済的に採用したケースなんかも聞きましたが、今の学会にそんな余裕はないでしょうね。