狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

公明党は恥を知れ……そもそも恥もクソもねぇよ

 「公明党は恥を知れ」というタグがTwitterでトレンド入りしていた。防衛費増額に賛成した公明党に向けられた言葉らしい(他のの政策に対しても言及されている)。創価学会員も非会員も、その多くは公明党の具体的な政策にそこまで興味を持たないと思うけれども、これまでの記事をまとめながら「そもそも恥もクソもねぇ」という話をしたいと思う。

 

1. 選挙都合は昔から

 

翻弄された沖縄公明党-在日米軍基地政策への葛藤 - 狂気従容

 

 公明党本部の選挙都合に振り回せれ、沖縄が日本復帰に向かうにつれ、公明党本部の管理下に置かれるようになった沖縄公明党(公明会)。その主張は現在とは逆で、ラディカルな革新系の主張に近い公明党本部、保守系候補に好意を持つ沖縄公明党という状況でした。50年前は公明党本部のラディカルな政策・選挙都合で、現在は公明党本部の与党的都合で、具体的な政策方針は大きく反対方向に変わりました。選挙都合は昔からです。

 

 

2. 二枚舌も昔から

 

公明党の安全保障政策、その二枚舌(1977年の外交公電より) - 狂気従容

 

 1977年の時点で、公明党の安全保障政策が完全に二枚舌であったことが記録されています。公明党流の平和主義として、在日米軍基地の撤廃や日米安全保障政策の段階的廃止を訴えていた訳ですが、非公式的に(つまり支持者である創価学会員の知らない場所で)、日米安全保障条約の維持を望んでいることをアメリカ大使館側に伝えていました。 二枚舌も昔からです。

 

 

3. 支持母体は元より保守勢力

 

創共協定と反共勢力としての創価学会(1975年のアメリカ公文書より) - 狂気従容

 

 池田大作は創共協定をアメリカに説明するにあたり、創価学会が反共防波堤であることを創価学会の存在価値として売り込んでいました。一部の世代に「池田大作氏は共産主義と敵対していたわけではなかった」という趣旨の論調が見受けられますが、少なくともアメリカ政府の記録はNo。池田大作は反共勢力としての創価学会アメリカにアピールしていました。元々、保守陣営寄りだったのです。

 

 

4. 支持母体は絶対平和主義者ではない

 

創価学会と安全保障関係(アメリカ大使館との協議) - 狂気従容

 

 創価学会トップがアメリカ大使館と直接意見交換をし、

・一国による平和主義は終焉を迎えた

・婦人部および青年部は平和構築を強く信奉している一方で、平和主義が国際的な平和 

 建設と平和維持への取り組みに真に貢献する方法として最適でないことも知っている

・今日の 創価学会指導層は、反対する一般会員を納得させることができる。

 

 とアメリカに伝えています。元より非暴力の絶対平和主義者ではありません。時勢に合わせて態度を変えることを何とも思っていません。

 

 

5. 理念もビジョンも無い安全保障政策

 

巡航ミサイルと公明党と学会員 - 狂気従容

 

 公明党は2009年の衆議院選挙において、防衛費5000億円削減をマニフェストに掲げていました。巡航ミサイル(長射程兵器)の導入に関しては、公明党の反対が影響を与えてきました。政府内で何度が導入について議論されてきましたが、その都度公明党の反対でとん挫してきました。理念もビジョンも無いので簡単に方向転換が出来るのです。13年でここまで変われるのは本当にすごいと思います。何がすごいかってそれでも支持者の大半が支援を辞めないことです。

 

 

 以上、過去記事を簡潔にまとめました。「そもそも恥もクソもねぇ」ことが理解いただけたかと思います。