狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

創価学会の会員数について(統計データによる)

 タイトルにある通り、創価学会の会員数について記事にする。創価学会の会員数については、以前にも記事にしている。

 

創価学会の会員数について(圧倒的な少子化) - 狂気従容

アメリカ創価学会の衰退 - 狂気従容

 

 上記記事では数字をぼかしていたが、2013年前後、小学校に入学した学会所属の子供の数(学会所属の小学1年生の数)は、名簿上8千人程度だそうだ。受験関係でそういう数字を見聞きするだろう大学関係者から話を聞いた。もう先は見えている。

 

 さて、創価学会の会員数をある程度信頼をもって推察できるデータはあるのか?疑問に思っている方もそれなりにいるのではないかと思う。大坂商業大学がJGSS(Japanese General Social Surveys)というプロジェクトを立ち上げ、様々な項目において統計調査を行っている。前回引用した、石井研士教授の論文においても使われている。

 

 このプロジェクトは文部科学省の「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業~機能強化支援~ 」にも採択されている。詳しくは以下のリンクを参照。

 

大阪商業大学 JGSS研究センター|JGSSプロジェクト

 

 この中で宗教に関する設問があり、所属宗教あるいは所属する特定の宗教団体も調査対象になっている(質問項目となっている)。個々の研究成果に関する直リンクを張り付けるのは(論文ならともかく)、少し気が引けるのでー問題ないと思うがー検索方法だけを示しておく。「JGSS 信仰する宗教」でGoogle検索すればすぐに見つかる。私の場合、検索結果の先頭に来る。

 

 ページを見て頂ければわかるけれども、ここ20年くらい(データは2年に1回程度)、信仰する宗教に対して創価学会と回答した方の割合は1.4%~2.4%。平均して約2%の方が創価学会と回答している。調査毎の件数に差はあれど、およそ2%の方が創価学会員であると回答したと考えてよいだろう。

 

 2%の数字をそのまま日本人口(約125,000,000人)に当てはめると2,500,000人。およそ250万人が会員数という計算になる。JGSSの調査対象は、満20~89歳の男女なので未成年会員の数を足せばもう少し増えるだろう。また名簿上会員となっていても本人に所属意識がない場合もあるだろうから、最低250万人と考えてもいいかもしれない。それでも300万人いくかどうかだろう。前回記事で引用させてもらった石井教授の論文によれば、2003年の別調査で3.7%と言う数字が紹介されている。この場合、4,625,000人となる。

 

 創価学会のHP上では、日本で827万世帯ということになっている。これは「世帯」というのもミソで、827万人以上はいるという計算だ。しかしながら、先の算出結果を見れば明らかに過大な数字である。日本の少子高齢化を無視して、最大限甘く見積もって(希望的観測)も500万人。実際は2%の数字が正直なところだと思う。300万人。片目つぶって350万人か。最初に紹介した私の過去記事では、全体的にかなり甘く見積もって350万人から450万人としている。やはり相当に甘いかもしれない。ちなみに、JGSSの調査結果によれば、日蓮正宗との回答は0.1%~0.7%程度だ。平均して0.3%。375,000人の計算だ。

 

 公称827万世帯に疑問を感じている方は、日本人口の2%+αくらいを考えておけばよいかと思う。元々の数字が水増しだったとしても、衰退したのは明確ではないだろうか。