狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

池田大作怒る(創価大学での思い出)

かつて、本部幹部会など大きな会合の席上、壇上に居並ぶ幹部を池田氏が強烈に糾弾することがあったのは有名な話です。

 

本部幹部会等で幹部を糾弾するのは参加者の記憶に残すという面もあると思いますが、会長辞任以降は、学会本部周辺に影響を与える手段の一つだったからではないかとも私は考えています(会則上、名誉会長には実務上の権限はありません。全ては現役の会長に委ねられています)。もっとも、池田氏の性格的な部分もありますから、単純にブチ切れていたのかもしれません。複雑な指揮系統、面従腹背の幹部、池田氏のスタンドプレー。まぁいつもの創価学会です。

 

私は特に、池田氏が正しいから怒られた人物は悪党!などど短絡的なことを話したいわけではありません。会員の人気を維持するための池田流のパフォーマンス、あるいは人を貶す池田氏の性悪さを示すものであったとも思いません。人間のすることですので、うまくいくこと、いかないこと、あったかと思います。All or Nothingで考えるのは危険です。

 

私は一度だけ池田氏が怒るシーンを直接目撃したことがあるので、そのことについて書きたいと思います。

 

2010年4月、私は縁あって創価大学の入学式に参加しました。その席上、池田氏が怒る姿を初めて目撃しました。池田氏は壇上の教員の一人を非常に強い口調で糾弾しました(怒るではなく激怒、怒髪天を衝く勢いでした)。以下記憶を基に記載します。

 

教員の名前は伏せておきます。私が覚えているは2名の教員に関するものです。その内の1名は、どちらかというと半分叱咤、半分激励(以前戦っていたようにまた頑張れよ!というニュアンス)でした。

 

問題はもう一名の教員に対してです。
以下、記憶の限り正確に描写します。

 

池田大作、突然強い口調で、教員席のある人物の方に向かって怒声を上げる。
「そこの髭!」
「お前はしっかりやっているのか!」
教員は黙ったまま。
改めて教員に対して強い口調で
「不服か!不服なのか!」
と詰問。
「てめぇは、」
新入生の前なのでフォローが入る
「てめぇというのはドイツ語なんだ(テーメのことでしょうか?)」

しばらくして糾弾された教員から、
「学生に食事をおごるなどして、親身に指導しています(こういう趣旨の発言でした)」
と弁解がでる。

その後は少しやり取りをした後、新入生への激励に戻る(前半の激怒していた部分が強烈に印象に残っていて、この部分は忘れました)。

それ以外にも、

「庶民を馬鹿にする、学会を馬鹿にする、私を馬鹿にして」
「言論は自由だけれども」「悪い教員は叩き出せ!」
「悪い奴はもう随分追い出したけどね。そうだな?(大学首脳陣へ問いかけ)」
大学首脳陣、ハイと返答

という場面もありました。

 

この糾弾された教員、確かに評判のよろしくない人物でした。学生への態度、研究室での振る舞い。特に酒癖が悪いことで有名でしたね。多分にそれらが池田氏の耳に入ったのでしょう。正直、「あの人じゃ仕方ないか」なんて思いましたよ。人前で罵倒はどうかとも思いましたが、あの人が普通に注意されて態度を変えるとも思いませんね。

 

2010年の6月には、池田氏は表舞台から姿を消すので、あれが最後の糾弾だったかもしれませ。今となっては池田氏が何を考えていたか、何を意図していたのかはわかりません。ただ、池田氏の存在が、バ幹部への抑止力になっていた部分もあるんじゃないかなって思います。まぁ、組織全体が駄目だと抑止力も何も関係ないですが。