狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

2020-01-01から1年間の記事一覧

創価学会とインターネット

今回記事にしたいのは創価学会とインターネットの関係です。SNSの発達により、創価学会のことを自由に発言出来る場所が増えましたが、それは何を意味するのか。創価学会とインターネットの関係を、ネットの普及と共に歩んだ世代の視点から、話したいと思いま…

創価学会の教義問題(いずれまた変わる教義)

創価学会は2002年に変更された教義会則を未来永劫維持しようとは考えていませんでした。2002年の会則改定に合わせて作成された「教学の基礎」、「御書の世界」では、大御本尊を日蓮の真筆としながらも、嘗て(日蓮正宗時代)ほど信仰の根幹としていません。…

創価学会の教義問題(適当な本尊選び・宗創問題の不毛さ)

創価大学の宮田幸一教授のHPには、興味深いことが結構書いてあります。内容としては、第二次宗創問題の裏話です。昔ながらのHPの構成なので、少し読み辛いですが、読んでいただきだいです。似たような話を、別人から伺ったこともありますが。以下リンク先で…

創価学会の教義問題(知られていた矛盾と今後の課題)

これはある壮年の信濃町関係者から伺った話です。かつて創価学会には、池田名誉会長を囲んでの教学研究会のようなものが存在したそうです。 池田氏は教学の専門家ではないので、遺文の解釈にしても、周りのブレーンの意見を参考にします。昔は原島崇氏が有名…

創価学会の教義問題(日蓮と平和主義)

以前にも指摘しましたが、日蓮の残した文章にはかなり過激な文言が残っています。 「建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等が寺塔をばやきはらいて彼等が頸をゆひのはまにて切らずば日本国必ずほろぶべしと申し候了ぬ」 撰時抄 「涅…

創価学会の教義問題(創価学会と日蓮正宗の不一致)

創価学会と日蓮正宗の教義は、どの段階まで一致していたのか。 結論から言うと厳密に創価学会=日蓮正宗であった時期はありません。創価学会は創立以来、日蓮正宗の教えをそのまま受け入れたことはありません。強いて言うならば、1979年から1990年にかけて、…

創価学会の教義問題(大御本尊関連)

創価学会の教義問題ということで、大御本尊にも触れておきます。面倒なので、大御本尊の真贋論争および日蓮本仏論の文献学的な推察に触れません。まぁ、インターネット時代、調べればすぐにわかることです。 大御本尊とは何か、非学会員の方にもわかりやすく…

創価学会の教義問題(本仏論)

本仏論に関して疑問に思っていること、漠然と考えていることを書きます。私は、仏や神という言葉、概念が元々どの様に発生したのか、その意味するところは何であったか、知見も理解も足りない身です。 釈迦本仏論と日蓮本仏論。それぞれの文献学的な考察等は…

創価学会の教義問題(その先にあるもの)

創価学会の教義問題を考える上で、まず把握していなければならいことがあります。創価学会に限らず、他の宗教団体にも言えることかと思います。経典の真偽についてです。 教義論争の多くは、遺文の真偽判断、取捨選択作業に帰着します。創価学会で言うならば…

創価学会の教義問題について(教義の一貫性とか独自性とか)

需要とか無視してマニアックな話をしましょう。今回は、創価学会の教義問題について、簡単に記事にします。まずは創価学会と日蓮正宗(大石寺)周辺に限定して話をします。 元々、創価学会と日蓮正宗(大石寺)の教義は厳密には一致していませんでした。教義が一…

教義問題の思い出

今回は2014年の教義会則変更に関する話を記事にします。もう6年も前のことです。 当時私が、本部職員周辺(創価大学関係者含む)から聞いた話です(大筋では、教学レポートや遠藤文書の内容と同じです)。時期はあくまでも、私が話を聞いたタイミングです。名…

巡航ミサイルと公明党と学会員

遂に日本が巡航ミサイルを持つ日が来そうだ。国産の長射程巡航ミサイル開発が正式表明された。増強著しい人民解放軍に対処するため、決断したのだろう。今更感はあるが。 この巡航ミサイル、というか長射程兵器の導入に関しては、公明党の反対が結構な影響を…

安倍政権とスキャンダル(第一次安倍内閣の頃)

WikiLeaksに流出したアメリカ外交公電は、創価学会や公明党に限らず、2006~2010年初頭の日本政治情勢を考える上で非常に有用な資料です。創価学会・公明党に直接は関係の無い、思いがけない発見に出会ったりします。 紹介したいのは以下の外交公電です。 AB…

選挙活動の思い出(2009年の衆院選)

2009年、創価学会は大逆風の中にいました。 2007年、第21回参議院選挙に大敗した与党自民党と公明党。事前に劣勢であることを認識していた創価学会はかなり早くから選挙態勢を強いて敷いていましたが、改選前23議席を20議席に減少させ敗北を喫しました。 参…

何とか生き延びた

気が付けばクリスマスも終わり、年の瀬である。 何とか生き延びた。これと言って、収穫があったけわけではないが、少なくとも1年間生き延びることができた。 コロナに振り回された1年、というのが世間様だろうが、幸か不幸か、私の業界はコロナの影響を大し…

他人の人権が嗜好品になりつつある

他人の人権が嗜好品になりつつあると思う。そういう、コンセンサスが形成されつつある。 現在、日本をはじめ、多くの国で「基本的人権の尊重」がうたわれています。日本においては、国民主権、平和主義と並び、日本国憲法の3本柱、根幹となる理念とされてい…

コロナはテロを誘発する2(身近な動機)

殆どの人は忘れていると思いますが、2019年1月1日、高圧洗浄機を炎放射器に改造し、テロを計画した男が逮捕されています。以下事件のニュースリンク先。 https://www.fnn.jp/articles/-/9217 結果的には、高圧洗浄機が灯油を上手く吸い上げず、彼の計画は失…

アメリカ創価学会の衰退

前に、日本の創価学会組織が衰退傾向にあることを記事にしました。 kyouki-shouyou.hatenablog.com では、海外組織(SGI)は実態としてどうなのでしょう。会員数が頭打ちの日本と違って、進捗傾向にあるのでしょうか?それとも停滞しているのでしょうか? 実際…

創価学会員物語2(婦人部の特異性)

前述した内容は、創価学会が独自に抱えていた物語ではありません。戦後日本社会に関連して紡いできた物語であり、戦後共有というシチュエーションです。 では、創価学会オリジナルのシチュエーションは存在するでしょうか?幾つかあると思います。私が考える…

創価学会員物語1(仕事と家族)

創価学会員は物語を追いかけてきたのではないでしょうか。学会員に限らず、生きるということは物語を作る事なのではないかと思います。価値創造、価値を見出すということは、心地よい物語を作るということではないでしょうか。思想や教義はあくまで、生活(人…

池田大作と公明党の相違2(創共協定に関連する公文書より)

今回は創共協定に関して、当時の池田大作の動向を交えつつ紹介します。紹介する外交公電は2報。1報は創共協定が締結されたことを伝えるもの。もう1報は、宮本共産党委員長と池田会長の会談(とそれに続く創共協定)の解析といった内容です。 どちらの外交公…

池田大作と公明党の相違1(1975年の公文書より)

池田会長(名誉会長)の公明党への影響力はどの程度のものだったのか。これは多くの方が気にかけていることではないでしょうか。 また、創価学会員が公明党を支援する理由の一つに「池田先生が作られた公明党、池田先生は公明党を支持している、池田先生と公…

創価学会とアメリカ大使館(内情の伝達)

ちょっと小ネタです。矢野絢也元公明党委員長の話題を紹介します。矢野絢也元公明党委員長の証言を警戒する公明党、選挙時期を気にする創価学会に関する記述です。 文章の題名は、ASO STILL UNDECIDED, AS UNCERTAINTY OVER NOVEMBER 30 ELECTION GROWS (麻…

コロナによる自殺者数の増加

コロナ禍の影響で、自殺者数が増加傾向にあるというニュースを目にする機会が増えている。実際どうなのか、昨年の同時期と比較すると、確かに増えている。 今年の1月から10月までの自殺者数は17,219人。昨年の1月から10月までの自殺者数は17,059人。160人増…

日本の犯罪傾向(コロナは犯罪も自粛させる)

近年、日本の治安はびっくりするほど良くなっている。昭和、平成前半に比べ、日本の犯罪件数は下がり続けている。 特に今年はコロナの影響だろうか、犯罪件数ダダ下がりである(喜ばしい話です)。以下、政府の統計データを引用紹介する。 今年1月から10…

創価学会と安全保障関係(アメリカ大使館との協議)

創価学会の原田会長とアメリカ大使館関係者(公使参事官:Minister-Counselor)の会談に関する外交公電を発見しましたので紹介します。 Wikileaksから誰でも閲覧できます。2008年の2月に、シーファー駐日大使(当時)名義で作成された外交公電です。 文章の…

公明党と自民党の歴史(自公連立政権ができるまで)

今回は創価学会と自民党について記事にしたいと思います。 尚、私は政治記者でもその筋の専門家でもございません。その点ご了承の上で、以下の文章をお読みください。公表されている情報や知人からの伝聞をもとに、私の推測も交えながらお話したいと思います…

公明党の歴史(後編)

1970年までの公明党は、破竹の勢いで拡大する創価学会に支えられ選挙に勝利し続けました。強烈な信徒集団に支えられたフットワークの軽い新興勢力。しがらみが少ないという新興勢力最大の利点を生かしながら、急速に勢力を拡大していきました。 他政党をほぼ…

公明党の歴史(前編)

公明党が結党されたのは1964年ですが、創価学会の政治進出は1955年。1955年の地方選に文化部員として何名かの学会員を送り出します。 大きな地域としては、東京都議会議員と横浜市議会議員がそれぞれ1名誕生しています。また、それ以外に全国各地で51名の学…

創価学会とアメリカ大使館(政変に関連する意見交換)

皆さんもご存知かと思いますが、Wikileaks(ウィキリークス)という内部告発をサポートする有名な団体が存在します。ウィキリークスが関与した有名な暴露事件のひとつに、数年前に発生した「アメリカ外交公電流出事件」があります。25万件以上のアメリカの外…