狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

いずれ起きる大規模テロ事件に関して-コロナはテロを誘発する

コロナ禍の後、あるいはその渦中、目の覚めるような大事件が起きるだろうと考えている。大規模なテロ、無差別殺傷事件が起きる。そう私は考えている。日本に限った話ではないが。

 

テロ事件や通り魔的犯罪は、年度によって発生件数が上下する。ランダムに発生する。しかしながら、数10年単位の長いスパンで見た場合、近年、増加傾向にあると思う。

 

日本における有益な統計データを見つけられなかったので(論文漁ればあるのかな)、犯罪大国アメリカのデータを以下に紹介する。

 

下記リンク先に、FBIがまとめた、2000年-2018年までの間に発生したアメリカにおける銃乱射事件(mass shooting)に関するデータが掲載されている。

 

https://www.fbi.gov/about/partnerships/office-of-partner-engagement/active-shooter-incidents-graphics

 

明らかに、増加している。2000年から2009年までの発生件数の合計が86件。2010年から2018年までの発生件数は191件である。データの前半と後半で倍以上の差がある。

 

各年の発生件数はランダムであるにせよ、無差別殺傷事件の発生頻度は増加している。ちなみに、アメリカにおける殺人事件の件数自体は減少している。殺人事件の件数自体は減少しているが、ランダム的無差別殺傷事件は増加傾向にある。

 

大量殺人を行うような人間は、そうそうそこら辺にはいない。当たり前だ。居てもらっては困る。現在日本では、年間、900件程の殺人事件が発生する(殺人未遂含む)。2020年現在の日本人人口は、1億2588万人程らしいので、1殺人事件につき殺人犯が1人存在すると仮定すると、割合にして139778人に1人、約14万人に1人の割合で殺人犯(殺人未遂含む)が生まれている計算になる。

 

900件の内、後世に語り継がれるような凶悪事件はだいたい1件か2件。割合的には、1億2588万人の中から1人か2人である。

 

コロナは様々な場所で多くの人を傷つけている。物理的に、経済的に、精神的に。コロナによる悪影響が、元々拡大傾向にあった相対的格差(物心両面)に拍車をかけるのは間違いないだろう。追い詰められたとき程、持つ者と持たざる者が選別されるからだ。

 

大量殺人犯には、家庭環境、精神構造、行動原理等にある種の共通した傾向(何パターンかるにせよ)が見られるというが、そういう傾向を持つ人物の全てが凶悪犯になるわけではない(社会的に成功するわけでもないが)。なぜ最後の一線を越え、事を起こすことになったか。そこには様々な要素がり、個々のケースにおいて慎重に判断されるべきことと思う。

 

前述したように、テロ事件や通り魔的犯罪はランダムに発生する。しかしそのランダム性に、コロナは間違いなく悪影響を与える。コロナによる悪影響、結果として生まれるより不安定な社会、物心両面より拡大し続ける相対的格差は、「一線」を超えるための踏み台になるだろう。