狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

創価学会

使い古された言葉ー創価学会の元ネタ

「日蓮主義の文化的研究」というタイトルの書籍がある。1921年、大正時代の本だ。国立国会図書館のデジタルコレクションで誰でもオンラインで読むことができる。以前に少し紹介した。 価値創造と日蓮主義 - 狂気従容 その中で「価値創造の哲学 一念三千の意…

創価学会の会員数について(統計データによる)

タイトルにある通り、創価学会の会員数について記事にする。創価学会の会員数については、以前にも記事にしている。 創価学会の会員数について(圧倒的な少子化) - 狂気従容 アメリカ創価学会の衰退 - 狂気従容 上記記事では数字をぼかしていたが、2013年前…

嫌われているのは創価学会か

好きか嫌いかを問われれば嫌いだと答える人間の方が多いだろう。創価学会に限らず、日本の宗教団体、取り分け新興宗教団体を好きと答える人物は少ないと思う。数字をもって示したいところであるが、信用に足るだけの好き嫌いのアンケート結果を見つけること…

正木伸城氏のコラムを読んだ感想

彼について言及すべきか悩む部分がある。悩む理由は大きく3点ある。第一に、彼への発言は荒れるかもしれないからだ。誰がとか何処がとか特に指定しない。本人の希望とか意思は別にして、彼はセンシティブな立場にあると思う。二点目は、彼は実名で行動して…

八王子学生部の思い出

Twitterで学生部時代の話をしたからか、恩師が亡くなって1年とちょっとが経ったからか、何となく八王子は学生部時代のことを回想している。ノスタルジーに浸っているのかもしれない。抱いた夢が叶うことも無く、周囲に溶け込むことも無く、当時の交友関係も…

創価学会の女性について

女性部とかいう組織が発足するらしい。敗北や衰退を正面から受け入れられない組織。創価学会の少子化はとんでもない速度だから、もうどうあがこうと、未来なんてないのだ。 創価学会の会員数について(圧倒的な少子化) - 狂気従容 創価教育機関の余命 - 狂…

心こそ大切なのか

「ただ心こそ大切なれ」(四条金吾殿御返事)この文言、創価学会員が好んで引用する一節ではないでしょうか。 「心の師とはなるとも心を師とせざれ」(兄弟抄)こちらも引用されることが多い文章ですね。 ここでは両遺文の意義・中身は吟味しません(ちなみにです…

本部職員の傾向

私は、学会本部(地方会館配属、聖教新聞配属含む)と関連団体(大学、ニット、第三文明等)に新卒で採用された方を思い出せるだけで19人知っています(男性15人の女性が4人)。現役の職員、関連団体関係者はカウントしていません。あくまで新卒採用を得た方…

本部職員の存在意義

本部職員の存在意義とは何でしょうか。宗教専門家として会員への奉仕が仕事のはずですが、職員がいるお陰でありがたいと思えるようなことが殆どありません。私が創価学会に専従職員が必要だと感じる機会は、墓苑を訪れた時くらいでしょうか。葬儀(儀典部)…

創価学会の教義問題(無量義経と戸田城聖)

「無量義経」が「偽経(中国撰述)」であれば、創価学会は触れたくない難問を追加でオーダーすることになるでしょう。恥ずかしながら、私も今まで気にすることはありませんでしたが、「無量義経」が「偽経(中国撰述)」であれば、創価学会はかなり苦しい立場に…

約束された崩壊へ(創価家族の末路)

詰んだ世界で何をすべきか。何かする必要があるのだろうか。休日だというのに、全く心が休まない。家に居ると、嫌でも家族のことを考えてしまう。この時期、外出は難しい。自分もコロナの影響を受けているのだと実感した。コロナ恐るべしだ。 約束された崩壊…

会員が創価学会から離れる理由

会員が創価学会から離れるには必ず理由があります。「創価学会に魅力を感じなくなった」から離れると言えばそれまでですが、「創価学会に魅力を感じなくなる」きっかけは幾つかパターンがあります。 今回は、私が見てきた典型例を紹介したいと思います。 1. …

価値創造と日蓮主義

価値創造というタームは大正時代において既に使用されていた。それは、知っている人は知っている、そういう話題でした。私は、価値創造というタームは創価学会の牧口会長・戸田会長が初めて使用した(あるいは創りあげた)と思っていました。 気になったので国…

信濃町に目を付けられる人

信濃町に目を付けられてしまう人。端的に言うと、金と票にならない会員を増加させ得る方です。 インターネットの普及により情報の拡散に歯止めが掛からなのはもう何年も前からですが、各種SNSの存在は会員に議論の場を提供したという点で目新しさを感じます…

創価教育機関の余命

創価学会青年部・未来部のリアルな人数を知りたい方が多いのか、以下の記事がよく閲覧されます。 kyouki-shouyou.hatenablog.com 「男女青年部が120~150万人程度」の計算方法を示しておきます。また、全国未来部20万人の情報源(根拠)についても簡単に紹介し…

DontBeSilent、壊れた我が人生。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が話題になっている。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「(女性は)競争意識が強い」という発言が、女性差別という批判を浴びている。 「女性がたくさん入っている理事会は時間がか…

創価学会の教義問題(日蓮は何を残したかったのか)

日蓮は何を残したかったのか。断っておくと、私は日蓮遺文に特段詳しくありません。今はSNS含めインターネット上で日蓮遺文に関する議論・有益情報に触れることが出来ます。私より日蓮遺文に詳しい方は沢山おられます。 以前ならば、一部の専門家及び専門書…

創価学会が失敗した理由

タイトルにある通りです。創価学会が失敗した理由について少し思うところを書きます。 何をもって失敗と判断するか。組織の拡大、公明党の支持獲得、教義の確立、三代会長の思想実現、不幸悲惨の撲滅……まぁどの観点からでも失敗と判断出来るのではないでしょ…

信仰の試行錯誤

私は、信仰者が真偽問題を無視するのは危険であると思いつつも、信仰を歴史的な事実のみで構成し、普遍化する必要性はないと考えています。信仰という、個人における価値基準を、普遍化することは不可能です(究極的に言って、信仰に限らず、価値基準を普遍…

創価学会は戦わなくなった

創価学会が、社会を支えるセーフティネットの一つだったのは事実です。創価学会が相互扶助組織として果たした役割の大きさを否定する気はありません。他人の不幸に積極的にかかわる。社会問題に主体者意識を持つ。新勢力、信仰団体としての誇りがある程度あ…

創価学会職員について

創価学会本部に新卒で入職するには、18-20歳程度からの選別に勝ち残る必要があります。 新卒として創価学会本部に入職する人物の大半は学生部で部長を務めている人物です。首都圏の学生ならば本部着任系の人材グループ(誓城会とか)に所属しているとより高評…

創価学会とインターネット

今回記事にしたいのは創価学会とインターネットの関係です。SNSの発達により、創価学会のことを自由に発言出来る場所が増えましたが、それは何を意味するのか。創価学会とインターネットの関係を、ネットの普及と共に歩んだ世代の視点から、話したいと思いま…

創価学会の教義問題(いずれまた変わる教義)

創価学会は2002年に変更された教義会則を未来永劫維持しようとは考えていませんでした。2002年の会則改定に合わせて作成された「教学の基礎」、「御書の世界」では、大御本尊を日蓮の真筆としながらも、嘗て(日蓮正宗時代)ほど信仰の根幹としていません。…

創価学会の教義問題(適当な本尊選び・宗創問題の不毛さ)

創価大学の宮田幸一教授のHPには、興味深いことが結構書いてあります。内容としては、第二次宗創問題の裏話です。昔ながらのHPの構成なので、少し読み辛いですが、読んでいただきだいです。似たような話を、別人から伺ったこともありますが。以下リンク先で…

創価学会の教義問題(知られていた矛盾と今後の課題)

これはある壮年の信濃町関係者から伺った話です。かつて創価学会には、池田名誉会長を囲んでの教学研究会のようなものが存在したそうです。 池田氏は教学の専門家ではないので、遺文の解釈にしても、周りのブレーンの意見を参考にします。昔は原島崇氏が有名…

創価学会の教義問題(日蓮と平和主義)

以前にも指摘しましたが、日蓮の残した文章にはかなり過激な文言が残っています。 「建長寺・寿福寺・極楽寺・大仏・長楽寺等の一切の念仏者・禅僧等が寺塔をばやきはらいて彼等が頸をゆひのはまにて切らずば日本国必ずほろぶべしと申し候了ぬ」 撰時抄 「涅…

創価学会の教義問題(創価学会と日蓮正宗の不一致)

創価学会と日蓮正宗の教義は、どの段階まで一致していたのか。 結論から言うと厳密に創価学会=日蓮正宗であった時期はありません。創価学会は創立以来、日蓮正宗の教えをそのまま受け入れたことはありません。強いて言うならば、1979年から1990年にかけて、…

創価学会の教義問題(大御本尊関連)

創価学会の教義問題ということで、大御本尊にも触れておきます。面倒なので、大御本尊の真贋論争および日蓮本仏論の文献学的な推察に触れません。まぁ、インターネット時代、調べればすぐにわかることです。 大御本尊とは何か、非学会員の方にもわかりやすく…

創価学会の教義問題(本仏論)

本仏論に関して疑問に思っていること、漠然と考えていることを書きます。私は、仏や神という言葉、概念が元々どの様に発生したのか、その意味するところは何であったか、知見も理解も足りない身です。 釈迦本仏論と日蓮本仏論。それぞれの文献学的な考察等は…

創価学会の教義問題(その先にあるもの)

創価学会の教義問題を考える上で、まず把握していなければならいことがあります。創価学会に限らず、他の宗教団体にも言えることかと思います。経典の真偽についてです。 教義論争の多くは、遺文の真偽判断、取捨選択作業に帰着します。創価学会で言うならば…