狂気従容

軍事、歴史、宗教などを語ります。

創価学会、公明党

CIAによる創価学会の分析(1963年の公文書より)

タイトルにあるように、1963年に作成されたCIA公文書より、彼等が創価学会をどう分析していたか、紹介する。何度か書いたかもしれないけれど、CIAは陰謀論のマスターピースでも007のパートナーでもなく、インテリジェンスー情報収集、分析、評価、政策決定の…

問われる創価学会の存在意義

創価学会という組織には大きく3つの機能がある。信仰団体、政治勢力、互助会。同じ信仰を持つ者の集団であり、公明党支援を通しての政治圧力団体であり、社会のセーフティネットとして有機的な個の繋がりでもある。本人達がどう思っているかは別にして、創価…

公明党に妙手なし

公明党に明るい未来が無いことは支持母体である創価学会組織の衰退から語られることが多かったと思う。私自身、衰退する創価学会から公明党の暗い未来、はっきり言えば消滅を示唆してきた。今回は少し別の観点から指摘する。 以下のリンクは、先の参院選(20…

選ばれた死、震える拳

結果の見えた勝負ほどバカバカしいものはない。冷凍ピザを肴にストロングゼロをキめる時、流行にのって助成金を狙う時、日曜夕方4時にコンビニでタバコを吸う時。シケた未来を確信していても他に手立てがないからそうするのだ。時間の無駄であるとか、生産性…

公明党は恥を知れ……そもそも恥もクソもねぇよ

「公明党は恥を知れ」というタグがTwitterでトレンド入りしていた。防衛費増額に賛成した公明党に向けられた言葉らしい(他のの政策に対しても言及されている)。創価学会員も非会員も、その多くは公明党の具体的な政策にそこまで興味を持たないと思うけれど…

公明党の安全保障政策、支持者への故意犯的裏切り(1977~78年の外交公電より)

前回、1977年の時点で公明党の表向きの安全保障政策は看板広告に過ぎないこと、当時から二枚舌だったことを記事にしました。 今回は、矢野書記長(当時)訪米後の公明党の動向に関する主要公電2報を軸に話を展開していきます。機密区分は全てConfidentialです…

公明党の安全保障政策、その二枚舌(1977年の外交公電より)

以前にも少し紹介しました公明党の安全保障政策の変化について、複数のアメリカ外交公電を引用しながら考察します。 公明党の安全保障政策が公的に変更されたのは1981年です。以下、公明党のHPより引用します。 “公明党は1981年12月の党大会で、党のそれまで…

創共協定と反共勢力としての創価学会(1975年のアメリカ公文書より)

創共協定に関する公文書を紹介する。タイトルは、「AMBASSADORS CONVERSATION WITH SOKA GAKKAI PRESIDENT ON NOV 17, 1975(大使と池田大作の会談:1975年11月17日)」。中々に刺激的だ。現状オンラインで確認できる範囲では、池田大作と米国とのやり取りが…

創価学会の推移(年表)

ざっくりこんな感じ。取り敢えずのVer1.0。 2021/8/10 Twitterのサービス開始時期を訂正

半径5mの地獄

この前の金曜日、母親が選挙支援で東京に行ったそうだ。この文字通りの非常事態に選挙支援が為、東京まで行く。愚行なんてレベルではない、反社会的行為と言っていいだろう。 創価学会員の活動家が選挙支援活動を熱心にやるのは毎度のことだが、この状況下で…

米国公文書から読む池田会長の辞任劇と昭和54年問題

何かと話題になる昭和54(1979)年4月24日、池田大作の会長辞任劇。創価学会は、池田大作の会長辞任を当日の内にアメリカ大使館に報告しています。 記録にはMESSAGE TO THE AMBASSADOR FROM DAISAKU IKEDAと書いてあるので、池田大作から駐日アメリカ大使への…

創価学会員と立憲民主党

創価学会の会員が本気で立憲民主党支援に回ればそれなりの勢力を手にすることが出来るでしょうが、非常に難しいのが現状です。その理由を以下3つ示します。 1、公明党以外を支援する学会員は非常に少数である2、民主党時代の学会批判を忘れない学会員が多い3…

翻弄された沖縄公明党-在日米軍基地政策への葛藤

米国の公文書をもとに、沖縄公明党(と沖縄創価学会)の在日米軍基地政策に関する葛藤について、簡単に紹介します。 今回紹介するのは、CIAが1968年および1969年に作成した極東アジアの情報分析資料です。CIAというと、謀略・陰謀の実行機関のようなイメージ…

連立政権ー歴代2位の与党歴の公明党

1945年、大日本帝国は連合各国に無条件降伏。戦後日本がスタートします。敗戦による混乱と戦前・戦中の影響から、この時期の日本政治はカオスを極めます。状況が落ち着き始めるのは1955年、 1955年、保守政党の合併により自由民主党(自民党)が結党されます。…

野党が公明党をガチ批判しない理由

Twitterで「自民公明維新電通日本会議いりません」というタグがトレンド入りしていた。公明党の扱いも、そういうレベルになったのだなと、ここ20年くらいの変化に驚いている。 今の自公連立政権、野党側が公明党を批判する機会は少ない。自民党に比べ図体が…

遠山清彦衆議院議員の辞職に見る創価の格差社会。

公明党の遠山清彦衆議院議員が辞職する。緊急事態宣言下、銀座のクラブに出かけていたことがバレたからだ。 遠山氏は、創価学会の学生部組織が主体となって応援したことのある議員だった。私も、2000年代前半の学生部時代に、遠山氏の話を直接聞いたことがあ…

公明党は右傾化したか

私にとって初めての選挙支援は未成年の時でした。馬鹿げた話でしょう。人数合わせのために、萩〇田〇一の演説会に参加させられたのが、初めての選挙活動でした。 成人した後、友人への投票依頼(いわゆるF活動)を何回か行いましたが、支援活動への参加理由…

創価学会とインターネット

今回記事にしたいのは創価学会とインターネットの関係です。SNSの発達により、創価学会のことを自由に発言出来る場所が増えましたが、それは何を意味するのか。創価学会とインターネットの関係を、ネットの普及と共に歩んだ世代の視点から、話したいと思いま…

巡航ミサイルと公明党と学会員

遂に日本が巡航ミサイルを持つ日が来そうだ。国産の長射程巡航ミサイル開発が正式表明された。増強著しい人民解放軍に対処するため、決断したのだろう。今更感はあるが。 この巡航ミサイル、というか長射程兵器の導入に関しては、公明党の反対が結構な影響を…

選挙活動の思い出(2009年の衆院選)

2009年、創価学会は大逆風の中にいました。 2007年、第21回参議院選挙に大敗した与党自民党と公明党。事前に劣勢であることを認識していた創価学会はかなり早くから選挙態勢を強いて敷いていましたが、改選前23議席を20議席に減少させ敗北を喫しました。 参…

池田大作と公明党の相違2(創共協定に関連する公文書より)

今回は創共協定に関して、当時の池田大作の動向を交えつつ紹介します。紹介する外交公電は2報。1報は創共協定が締結されたことを伝えるもの。もう1報は、宮本共産党委員長と池田会長の会談(とそれに続く創共協定)の解析といった内容です。 どちらの外交公…

池田大作と公明党の相違1(1975年の公文書より)

池田会長(名誉会長)の公明党への影響力はどの程度のものだったのか。これは多くの方が気にかけていることではないでしょうか。 また、創価学会員が公明党を支援する理由の一つに「池田先生が作られた公明党、池田先生は公明党を支持している、池田先生と公…

創価学会とアメリカ大使館(内情の伝達)

ちょっと小ネタです。矢野絢也元公明党委員長の話題を紹介します。矢野絢也元公明党委員長の証言を警戒する公明党、選挙時期を気にする創価学会に関する記述です。 文章の題名は、ASO STILL UNDECIDED, AS UNCERTAINTY OVER NOVEMBER 30 ELECTION GROWS (麻…

創価学会と安全保障関係(アメリカ大使館との協議)

創価学会の原田会長とアメリカ大使館関係者(公使参事官:Minister-Counselor)の会談に関する外交公電を発見しましたので紹介します。 Wikileaksから誰でも閲覧できます。2008年の2月に、シーファー駐日大使(当時)名義で作成された外交公電です。 文章の…

公明党と自民党の歴史(自公連立政権ができるまで)

今回は創価学会と自民党について記事にしたいと思います。 尚、私は政治記者でもその筋の専門家でもございません。その点ご了承の上で、以下の文章をお読みください。公表されている情報や知人からの伝聞をもとに、私の推測も交えながらお話したいと思います…

公明党の歴史(後編)

1970年までの公明党は、破竹の勢いで拡大する創価学会に支えられ選挙に勝利し続けました。強烈な信徒集団に支えられたフットワークの軽い新興勢力。しがらみが少ないという新興勢力最大の利点を生かしながら、急速に勢力を拡大していきました。 他政党をほぼ…

公明党の歴史(前編)

公明党が結党されたのは1964年ですが、創価学会の政治進出は1955年。1955年の地方選に文化部員として何名かの学会員を送り出します。 大きな地域としては、東京都議会議員と横浜市議会議員がそれぞれ1名誕生しています。また、それ以外に全国各地で51名の学…

創価学会とアメリカ大使館(政変に関連する意見交換)

皆さんもご存知かと思いますが、Wikileaks(ウィキリークス)という内部告発をサポートする有名な団体が存在します。ウィキリークスが関与した有名な暴露事件のひとつに、数年前に発生した「アメリカ外交公電流出事件」があります。25万件以上のアメリカの外…

大阪都構想と創価学会

何を最初に記事にしようかと考えていたが、丁度、大阪都構想の住民投票が話題になっていたので、創価学会と絡めて、記事にする。 断っておくと、私は、都構想の中身を特に調べていない。また、その賛否を表明する気もない。私がこの記事を書いた理由は、今回…